数学Ⅰ-1.数と式-1.式の基礎

初めに

  • 筆者が数学を学んだ方法は、最初からつまずくと数学が嫌いになるので、「分からないことは、分からない」として、先々の学びで必要になった時、前に戻って「分からないこと」を読み返して学ぶ方法でした。
  • 「分からないことは、分からない」として、先に進むと必ず躓きます。だからといって、今躓いていては、先に進めません。
  • どの時点の躓きであっても、先生も自分もその原因は分かりませんので、筆者は、先に進むことを優先させました。
    • 自分以外の他の人が何が分かって、何が分からないかを知ることは、非常に困難です。
    • 対して、自分が何が分かって、何が分からないかを知ることは、何とかなるかもしれません。その方法
  • 尚、本サイトは中学で学んだことの復習も含みます。

式とは

式は言葉

  • 式は、数学あるいは算数の言葉です。
  • 式は、言葉ですから、意味があります。
  • 例えば、a+b という式があったとします。
    そして、a はリンゴの個数、b は桃の個数とします。
    すると、a+b は「リンゴの個数と桃の個数の合計」になります。

記号表記

  • 数学では、式に文字(例えば、abc,xy など)や記号表記(+ー×÷など)を使います
  • 皆さん、記号表記を普段、よく使っているかもしれません。
    例えば、「メールアドレスの @ はどういう意味ですか?」と、聞かれたら、
    「@は@でしょ?」と、答えると思います。
    そうです。難しく考える必要はありません。
    慣れることが大事です。
  • 尚、このサイトでは、掛け算のxと区別するため、文字 x を太文字(x)とします。

その他の表記

定数(係数)と変数

  • 式は、定数(係数)と変数から作られます。そして、定数(係数)と変数も数です。
  • 永遠に変わらない数を定数(係数)、変わっていく数を変数と呼びます。
    式「3x」の3は、定数(係数)です。xは、変数です。
    a+b の a も b も変数です。リンゴや桃の個数は、食べれば減りますし、買って来れば増えますね。
式の中の変数
  • 例えば、「x に着目しましょう。」と、先生が言ったら、変数は x です。
  • 式「2ax」の 2a は、定数です。xは、変数です。
  • 文字であっても、変数とは限りません。
  • 尚、「x に着目しましょう。」と、先生が言ったら、その式の変数は1文字(x)だけです。

次数

  • 数[x]を2回掛けたものを、x2 と表記します。
  • 数[x]を3回掛けたものを、x3 と表記します。
  • 数[x]をn回掛けたものを、xn と表記します。
  • この、2、3、nを次数または指数と呼びます。

式の計算

計算の順序

  • ()の中を最優先で計算します。
  • 次に、加減乗除(+ーx÷)の乗除(x÷)を計算しますが、ややこしくなるので除(÷)は考えないようにしましょう。
  • 最後に、加減(+ー)を計算します。

暗黙の省略

  • 暗黙の省略として、ab は、a x bの x を省略したものとして考えます。
  • a(b+c) は、a x (b+c)の x を省略したものとして考えます。
  • a は、1×a の 1× を省略したものとして考えます。
  • a は、a11 を省略したものとして考えます。

整式

  • 「整式」は、「単項式と多項式を合わせたもの」です。これ以下でも、これ以上でもありません。つまり、「整式」=「単項式+多項式」です。

単項式と多項式

  • 式に加減(+ー)を含むものが、多項式で、含まないものが単項式です。
    単項式を加減(+ー)で繋げたものが多項式です。
  • 次数の違う単項式は加減(+ー)できません。
    例えば、3x+5x2は、加減(+ー)できないので、3x と 5x2 は、それぞれ別の単項式です。
    よって、3x+5x2 は多項式になります。

以下の式ではxだけに着目します。

  • 5bxy2は、単項式です。x以外の5by2は、定数(係数)です。
  • (3+2a)xは、単項式です。()内が全て定数であれば、1つの定数と同じです。
    (3+2a)xは、b = (3+2a) として、bxと同じと考えます。b は1つの定数にまとめたものです。

同類項

  • 同じ変数で、同じ次数の単項式を同類項と呼びます。
  • 違う変数を掛けたものは、違う変数を掛けたもの同士で、同じ次数の単項式を同類項と呼びます。式に変数が2個現れた例です。

以下の例は、x に着目します。

  • 3x+ax+5x2+bx2 の 3x とax は同類項です。5x2 とbx2 も同類項です。

以下の例は、x と y に着目します。(違う変数を掛けたものの場合)

  • 3x+ax+5x2+bx2+2xy+cxy の 3x とax は同類項です。5x2 とbx2 も同類項です。
    そして、2xy と cxyも同類項です。

式の加減乗(+-x)

同類項の加減(+-)
  • 多項式の加減は、同類項同士でしかできません。

3x+ax+5x2+bx2 を加減(+-)します。

  • (3+a)x+(5+b)x2 となります。同類項を集めて、定数(係数)を()の中に集めました。

3x+ax+5x2+bx2+2xy+cxy を加減(+-)します。

  • (3+a)x+(5+b)x2+(2+c)xy となります。

2つの多項式 3x+5x2 と ax+bx2 を加(+)します。

  • (3x+5x2)+(ax+bx2) = 3x+ax+5x2+bx2
  • 後は、上と同じですね。
別の多項式の加減方法

指数の法則

  • このサイトで、初めて法則が出てきました。
  • これは、テスト対策には、暗記あるのみですし、先々の学びのためには慣れることが大事です。
  • 慣れるためには、例題や練習問題などをたくさん、こなしましょう。
  • 因みに、筆者は暗記もしないで、必要な時には「ググって」います。
    この法則を勘違いでも、間違っていたら、問題解決が途中でおかしくなるからです。
    高校を卒業してから数学の法則は、「暗記より確認」が大事になります。
  • 尚、これから出てくる「公式」も「法則」と同じと思ってOKです。
3つの法則
  • xmxn = x(m+n)
  • (xm)n = xmn
  • (xy)n = xnyn
単項式の乗算
  • x3x5 = x(3+5) = x8
  • (3x3)x(2x5) = (3×2)(x3x5) = 6x(3+5) = 6x8
  • (ax3)x(bx5) = (axb)(x3x5) = (axb)x(3+5) = abx8
分配法則
  • 分配法則は、多項式の乗算などに使われます。
  • 分配法則の単純型:a(x+y) = ax+ay 「 a を(x+y)の項にそれぞれ乗じます。」
  • 分配法則の発展型:(a+b)(x+y) = (ax+ay)+(bx+by) 「(a+b)のそれぞれの項を(x+y)の項に乗じます。」

展開と因数分解

  • 展開と因数分解は逆の操作になります。
  • 展開は、単項式を加減(+ー)で繋ぎます。
  • 因数分解は、単項式や多項式を()で掛け算の形にします。
  • 尚、展開が必ずしも因数分解の形にできるとは限りません。

展開と因数分解の公式

下の公式の左側(左辺と呼びます。)は展開で、右側(右辺と呼びます。)は、因数分解です。

最期に

  • 高校を卒業すれば、実社会で、数学を使わない方もいると思います。
    そういう方には、進級できる手助けになれば幸いです。
  • 数学の単位が必要な大学に進学する方にも、同様に手助けになれば幸いです。
  • 将来、コンピュータ・プログラミングが必要な職を目指している方には、高校数学のマスターはお勧めになります。
  • 職につけば、専門分野を深く知ることが重要になりますが、現時点で、専門分野が予測できない方は、高校数学を浅くとも広く学ぶことをお勧めします。
  • 筆者は、微分や積分が嫌いでしたが、生涯に数度、微分を浅くとも学んだおかげで、統計やAIのプログラミングに役立てることが出来ました。
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